本間 道雄 HONMA Michio
教授、コンピュータ?サイエンス部門長
教育
- 担当科目 - 大学
- 力学、電磁気学、量子力学
- 担当科目 - 大学院
- 計算機物理学とシミュレーション
研究
- 研究分野
-
計算機システム
高性能計算
計算科学
原子核理論
- 略歴
- 1994年3月 東京大学大学院修了 博士(理学)
1994年4月 bob游戏平台_澳门美高梅金殿-登陆|官网講師
2006年4月 同大学助教授
2012年4月 同大学教授
- 現在の研究課題
- 大規模殻模型計算による核構造の研究
- 研究内容キーワード
- 原子核構造、殻模型、有効相互作用
- 所属学会
- 日本物理学会
主な研究
- 大規模行列の固有値問題 ~厳密対角化からモンテカルロ計算まで~
-
〇原子や原子核などの量子多体系の性質を調べることは、多くの場合、その系に対応する行列の固有値を調べる数学的な問題に帰着される。この行列のサイズは、システムの構成要素の自由度が増えるにしたがって急激に増大する。コンピュータ技術の進展により、現代ではパソコン上でも10億次元程度の行列の固有値をいくつか求めることができるようになった。しかし、多くの興味ある問題に現れる行列は桁違いに大きく、スーパーコンピュータでも扱うことができないのが現状である。
〇本研究は、量子多体系に対応する巨大な行列の固有値を、なるべく高い精度で求めることを目指している。その実現のためには、効率の良い並列計算アルゴリズムと、適切な誤差評価が必要である。そのひとつの可能性として、対角化計算に確率論的な手法を導入した近似計算法を開発している。
主な著書?論文
1. M. Honma, T. Otsuka, T. Mizusaki, and M. Hjorth-Jensen, "New effective interaction for f5pg9-shell nuclei", Phys. Rev. C 80, 064323/1-36 (2009).
2. M. Honma, T. Otsuka, B. A. Brown and T. Mizusaki, "New effective interaction for pf-shell nuclei and its implications for the stability of the N = Z = 28 closed core", Phys. Rev. C 69, 034335/1-34 (2004).
3. M. Honma, T. Mizusaki and T. Otsuka, "Nuclear Shell Model by the Quantum Monte Carlo diagonalization method", Phys. Rev. Lett. 77, 3315-3318 (1996).